とうとう始まってしまった。ファイナルの火蓋が切って落とされた。

ただまだ実感がない。これが本当に最後なのだな。彼女に対するラブレターもこれが最後。

これまでも言うほど愛を語ってきたわけではないが、何となく始まってほしくないし終わってほしくない感情に襲われる。

事前にレポートを書いておいて、当日は投下だけすることも考えてはいたが、何か気持ち的にそうじゃない気がして、今思い付くままに筆を取っている。

実際に筆なんか取っちゃいないが。

彼女に対する思いも、彼女の思いに対する思いも、これまで書き尽くしてきた。

このオーディションが開催されてからというもの、木下直子が苦しみながらもイキイキしているように見えるのは私だけだろうか。

自分にはまだできることがある。やりたいことがある。そしてそのチャンスが今目の前にある。これを何としてでも掴み取りたいと考えるのは自然の摂理であろう。

おそらく他の挑戦者の方々も同じように強い思いをもって参加されていることだろう。

残酷にも勝負である以上、誰かが勝って誰かが負ける。いい勝負ができたと爽やかに負けて終わることなんて誰も望んでいない。勝負は壮絶だ。

私は私にできる応援の仕方で彼女の思いを支えたい。彼女が頼むからやるのではない。私がやりたいからやるのだ。

私自身悔いを残さぬように。この二日間、目一杯楽しみたいと思う。

何度でも言おう。

木下直子は灯台だ。

すべてのライブハウスに光を。

すべてのミュージシャンに光を。