高遠波名さん(^^)予選2nd始まりました。７日には、「カメレオン」が配信リリースされました。明るいバンド・サウンドに乗って、波名さんの波が押し寄せてくるような逞しささえ感じる(^^)「カメレオン」です。

そして今回、ご紹介するのは、タイトルに糸へんがつく３曲です。私流の解釈で、波名さんの思いや意図するものと、異なる所があるかもしれません。そこの所はどうかお許しを(^^)

１曲目は、終わりにしようと決心したはずの気持ちは崩れ去り、恋愛の熱に溺れる「絡まった熱」（からまったねつ）。

２曲目は、毎日襲ってきて逃れる事ができない、自分の中に生まれた狂気。その狂気が生み出すどうしようもない感情を歌った「縺れた刃」（もつれたやいば）。

３曲目は、目指した理想から次第に離れてしまう「紆った青」（まがったあお）。

これら糸偏３作品、魅力いっぱいです。そのタイトルたちに気持ちさらわれます。

熱が絡まるって？！

刃が縺れるって？！

青が紆がるって？！

好奇心を揺さぶる、まるで小説の題名のような３つのタイトル。それらの曲の中の言葉たちは、小説とは比べものにならないほどの少なさです。それなのに、小説を読んでいるかのようです。少ない言葉たちが物語を見せてくれます。そんな糸偏３作品。みなさんお聴き頂けると嬉しいです。

生きるということは大変な作業です。色々な感情が生まれます。「絡まった熱」は、恋愛に翻弄されどうにも「離れられない」心と体。そう「熱」です。

「縺れた刃」は、狂気の世界を彷徨う辛い毎日です。湧き出てくる「刃」と闘っています。この狂気の正体は、きっと恋愛関係によるもの。そして恐れているのは、ことばの「刃」を相手に向けてしまうこと。吹き出す感情、苦悩する愛。もがき苦しむ姿が痛々しく、生々しく伝わってきます。そして、だからこそ感じます。彼女は、確かに生きているのだと。

「紆った青」は、だんだんと理想から離れてゆく自分を認めながらも、そこから一歩踏み出して、思い描く理想に向かって行こうとします。そう、「青」です。「さあ　ここから」です。

そして、バックに流れる明るい音たちが、「さあ　ここから」を後押ししてくれます。清々しい思いをくれます。まさに爽やかな青空の「青」です。とても気持ちの良い(^^)ラストです。

どの曲も深く自分を見つめています。そして悩みながらも、これからを見つめています。素敵な糸へんの曲たちです。

深くて心惹かれる糸偏３作品。もしも私に「熱」が襲ってきたら、嬉しい(^^)です。たとえ絡まっても、愛しい人生の１場面として受け止めたいです。そして私の中にも、色々な不安、悩みから生まれる狂気があります。「刃」が生まれることだって。そう、縺れてしまうことだって。でも生きています(^^)

そして私は、「青」い空を見上げます。「青」い空に未来を描きます。

どうぞ皆さん、波名さんの糸偏３作品、お聴き頂けたら(^^)嬉しいです。自分の中にある「絡まった熱」（からまったねつ）、自分の中に生まれるかもしれない、または生まれた「縺れた刃」（もつれたやいば）、自分の場合の「紆った青」（まがったあお）に思いが広がることと思います。そして皆さんが、それぞれのストーリーを思い出したり、今を感じたり、これからを思い描いたりする素敵な時となることと思います。

波名さんの糸偏３作品を聴きながら、自分を想う時を、じっくりとお愉しみ頂けたら(^^)嬉しいです。