AYUKAがまた一つ、岩山の難所を駆け抜けた。

夢のある頂上へと至る道の、まだ途中にある難所だ。

アーティストリーグ・ワイルドカードステージ。

頂上を目に出来る場所に立つには、最初に突破しなければならない難所だった。

ワイルドカードステージとは、これを読んでいるだろう皆さんはご存知の通り。

他のステージの予選審査を通らなかったものの、実行委員会から再度のチャンスを与えられた10組から2組をセミファイナルへ選出するステージ。

潜在能力を十分に持った10組が集まっていると言えるだろう。

アーティストリーグ(ワイルドカード)参加までにAYUKAは新規ファンの獲得に力を尽くしてきた。

ライブ活動の増加。

それまでの活動の中心だった配信アプリに加え、もっと多くの新規視聴を期待出来るアプリへの参加。

精神修行を兼ねた路上ライブの開始。

ミューディア内イベントから、タイでのステージパフォーマンスも実現させた。

これらは来る12月のワンマンライブの集客アップを狙った活動でもあったが、結果的に今回の得票アップへと繋がったと思える。

投票時間中の得票推移を見ていくと、他の組に多くの審査員票が入る中、大きく離されずにポイントを伸ばしていた。

実に多くのファンが応援に駆けつけてくれていたようだ。

後半のポイントの伸びは見ていて感動を覚える程だった。

これでもかこれでもかと、次々に画面に現れるAYUKA宛のギフト達……。

これまでの頑張りが報われた展開だろう。

アーティストリーグは険しい岩場だ。

ファンの応援という鎖を握らないと、決して登る事は出来ない。

小休止の今、次の登りにかかる鎖が太く、強く、握り易い物になる事を願う。

どのような鎖がAYUKAの助けとして架かるのか、それはこのレポートを読んでいるあなたにかかっている。

セミファイナル。次の難所も無事AYUKAが登り切らん事を。