毎週火曜日21:45〜配信されるベスハチのファンクラブ的配信…「のぞき穴」。

ライブではちょっとご無沙汰な曲、メンバーさんのリラックスしたトークが拝めるファン垂涎の１５分です。

先日ののぞき穴でたまたま聴いた「ロッキンコインランドリー」に心を抉られてもがき苦しんでいる主婦です。

歌詞の世界観に五体投地。

ミワユータさんの歌詞が素晴らしいと言うのは何度も書いているのですが…

このロッキンコインランドリー　

とんでもないキラーワードが飛び出してくるのです。

まず、曲冒頭の…

「真っ赤な嘘のランジェリー　腹黒いだけのワンピース　」

妄想力逞しい私は栗色の緩やかなカールヘアの女の子が陰鬱とした表情で立ちすくむ様が見えます。
（※注※妄想です。）

真っ赤な嘘のランジェリーって…一番肌に近い所に「嘘」を忍ばせている。
しかも真っ赤な。

フリルやレェス（敢えてのレェスです。レースじゃないレェス）であしらわれた真っ赤なランジェリー。

もう、彼との関係そのものが真っ赤な嘘である様に…

そして腹黒いだけのワンピース。

もう、どれだけの嘘を重ねても透けない真っ黒なワンピースです。

この真っ黒なワンピースは喪服かも知れません。

この関係を棺桶に入るまで秘めておこうと言う。

この嘘は誰も見抜けないでしょう。
彼女…本人すらも。

沢山の嘘を重ね何が本当なのか分からないと言う混沌がこの表現から見て取れます。

まるでベスハチ、冬限定の曲「氷点下」に出てくる女性みたいだ…

おや？？？アッレ…ェ？
もしかしてこの2曲は…繋がってるのか…？？
（※私の妄想です）

不毛な恋だと知っているけど、この深みから抜けられないと言う様がとてもよく似ている。

女性の大半はもしかしたら経験が有るのでは無いだろうか…

年若い時の恋愛で…

こんな関係は間違っているとか、このずるい関係を精算すべきだと頭ではわかっているのにズルズルと抜け出せない。

その様は正に歌詞の「排水口のないランドリー」
ぐるぐる回ってるだけ。

書いているだけで過去の恋愛の断片を思い出し胃がひっくり返りそうです…

女に生まれ楽な所として…思い出すのは断片だと言う事です。

脳の作りのせいか、大昔過ぎて色んな事を覚えて居ないのに、匂いとか後で流れていた流行りの曲とか言われた酷い言葉とかそう云うものは覚えているんですよね。

相手の名前も顔も、誕生日も覚えて居ないのに。
（私だけかも知れませんが）　

ミワユータさんは…私のして来た恋愛を観ていたのか…？

矢張り神なのでしょうね。

愚民の行いを見ていらっしゃるのでしょう。

（私は信仰系ゼルバニア（ファンの通称）なのでミワユータさんを神と崇めています。）

そしてこの歌詞の凄いところは「恋愛」の事だけではなく、

曲後半の歌詞
「善悪　愛憎　混ざって回るだけ　ロッキン！」

これは恋愛の事だけではなく、世界、この世の中全てに通じる世の真理だと思うんです。

他人同士の感覚の違い、愛情の交錯、並行でなく…ぐるぐると回り続けている。

言葉尻を捉え、アレが悪いだ、コレが善だと押し付け罵り沢山の意見が交錯する今のこの世の中そのもの。

「水に溶け出した　エゴがほらね渦になってる」

恋愛は世界の縮図。

この世の中はじまりがアダムとイヴなら、このランドリーの世界の始まりはこの２人。
歪み、傷つけあっても尚回り続けるのです。

そして、私の大好きな歌詞
「ねぇ　ダーリン　ロッキンコインランドリー　小さなこの世がここに見えるのよ　排水口の無いランドリー　彼の香りは　私の肌の上」

何となくですがこれは、事の最中、ふと冷静になった瞬間の女性の感覚なのでは？　

直接的な表現がなくても受け手に想像させると言うのは、作り手の凄い所だと思うのです。

想像の余地があり、その鍵となる言葉を操っているのですから。

「彼の香りは　私の肌の上」

特にこの言葉が情緒的で好きです。

香りが肌の上に残るほど、密着している。

ぐるぐる回りながら。回っているから密着せざるをえないのかも知れませんね。
救いようが無いのはお互いなのでしょう。

「ロッキンコインランドリー」はベスハチの割と初期の作品で現在はあまりライブではお披露目されていません。

ファンクラブ的配信でたまたま聴けたので今、のたうってこの妄想炸裂考察を書いています。

でも、ありがたい事にベスハチの楽曲はほとんどが各種サブスクで聴くことができます。

是非「ベスハチ」「Elizabeth.eight」で検索してみてくださいね。

今回も正解は分からないけれど散々咀嚼して勝手に楽しんでおりました。

歌詞の魅力無限大です。

今後も飽きること無く書き続けるでしょう。

ごきげんよう。