私はライブを観るまで何がこれまでのライブとは違う発芽と題されたこのライブで起きるのか全く想像すら出来なかった。

事前レポートでは何一つ紡ぎ出す言葉さえ出て来なかった。

ただ何かが起きる、何か想像を遥かに超えるそうした期待感には確信があった。

　そしてそれは起きたのである。期待感が高ければハードルが上がり往々にして裏切られるのが世の常であるが、彼女に関しては全くその心配は無い。いつもその期待感をも超える素晴らしい楽曲に支えられ、新しいサポートメンバーにも、これまでのサポートメンバーにもファンにも支えられて新しい蓮音を聞かせてくれる。

　これまでは彼女の中だけで構成されてきたライブだったけれど、それでもその世界は決して自分だけの自己満足で終わる事の無い素晴らしい世界だったのだけれど、今回はライブ全体の総監督を立てて新しいサポートメンバーも加えてチームとしての蓮音まゆバンドワンマンライブが初めて試みられた。

　それはそれは想像を遥かに超える素晴らしいステージが繰り広げられる素晴らしい世界だった。

　特に新バージョン「森は生きている」からサポートされているエリー先生のJazzyなピアノは楽曲に新しい息吹を吹き込み楽しく自由な何にも縛られない自由な世界を魅せてくれる。

　今回初サポートギターの中川先生のギターは燻し銀のカッコいいフレーズを散りばめられて、元々カッコいい楽曲がよりカッコいい楽曲へと進化して聞き慣れた楽曲が全く新しい新曲へと更に進化している。

　当然これまでのサポートメンバーの安定した支えがあってこその進化である。この何も心配しないで任せられるベース・リズム・音職人への絶大な信頼があって初めて成り立つ、誰一人欠けても成立しない奇跡の連続の瞬間だった。

　そんなライブだから２時間にも及ぶ長時間でもそれは一瞬の瞬きのように体感的には３０分で終わってしまう。

　現場ライブに参加した私ではあるけれど、配信ライブに興味が無かったわけじゃない。今回は７台のカメラで新しい配信スタッフで配信されるライブに興味が無い訳が無い。

　ただ、現地参加のライブで配信もとなると現地での集中力に支障をきたす。ライブが終わり家へ戻りすぐに配信チケット購入して第2ラウンドでまたあの世界へ。　これがまた素晴らしい配信になっていて、また現地ライブの世界とは違う感動の世界が広がっている。あぁ、一度観たから同じじゃないか？とお思いの貴方！違うんですよ！違うの！

　現地ライブとは違うまた素晴らしき世界が此処にあるのですよ！

　今こうしてレポートを書きながら、その音を聞きながら書いているのであります。既に２回観て、レポートは３回目聞きながらであります。

　きっともう少し販売期間があるので、おそらく今晩辺りまでだけど、他の配信ライブの概念を遥かに超える素晴らしい配信ライブになっている。

　ジャーミネイション発芽の題名に相応しい芽吹きの新しい蓮音まゆの世界がここから始まる。