ジャムからのブラッシュアップ
【sonar-u community】ジャムから作る自分達らしさを出す作曲方法【ゲスト:月ノ雫】
開催日: 2023/05/01
月ノ雫という名前は知ってましたが今まで聴く機会がなくてこのソナコミで初めて拝見しました。先日のエマージェンザジャパンの準決勝で蓮音まゆさんが応援してたので興味を持ちました。蓮音まゆさんが出演したことがあるライブハウスの社長さんのユニットということを聞きました。準決勝では残念ながら勝ち上がれなかったようですが実力派のアーティストということで視聴を楽しみにしてました。
バンドに負けないアコースティックデュオということ。渡邊大地さんがアコギパーカッションで早瀬波月さんが歌と表現。ライブの演奏動画を見てイケチン先生がいきなり絶賛されました。音圧とか楽器の処理とかでなくパフォーマンスがなるほどバンドに負けないと。全部がDメロに聴こえるという最上の褒め言葉でした。ボーカリストのいちばん言いたい部分がDメロで波月さんの情熱が全編に溢れ出てるということだそうです。波月さんの言う表現と歌を司るというのが理解できた感じがしました。
音は振動。音程があるものがメロディとハーモニー。音程がないものがリズム。それをいかに言葉や感情をプラスして伝えるかが音楽。月ノ雫は感情の部分が強くて形式にとらわれてないということ。イケチン先生の解説は本当にわかりやすいですね。
月ノ雫の由来。波月さんは本名で月をユニット名に入れたいことと雫が落ちる瞬間のような美しい音楽を提供したいという思いからだそうです。最初はオケでひとりで歌っていた波月さんを見て生の音弦の音の方が合うと感じた渡邊さんが誘って始まった。波月さん自身ももっと表現を広げたい気持ちがあったのでうまく話がまとまったようです。波月さんが活動をやめようかとよぎっていた時期に才能を失うのは勿体ないと渡邊さんが組んで生まれたのです。
作詞作曲の流れ。最初は渡邊さんがオープンコードを弾いてたのだけど波月さんがその流れを気に入らず彼女を納得させるためにリフっぽいフレーズを弾いたりして膨らますうちに波月さんの創造力が上がっていったということです。波月さんの中で曲の感覚的なもの雰囲気だったり浮かぶ映像だったりがリフとかパーカッションのリズムとかから生まれメロディとなり歌詞となっていくということ。イケチン先生の分析で波月さんのメロディにはピタゴラス音律やブルーノートスケールなどブラックコンテンポラリーの要素があると。それが月ノ雫の個性になってて聴くひとを惹きつけるのかなと思いました。
テーマのジャムから作る自分達らしさを出す作曲方法。波月さんいわくいろんなジャンルの曲ダークからポップまで作る中でどの曲にもひとつ毒を入れたワードだったりアレンジを入れるのが月ノ雫らしさだということ。このふたり自体が毒じゃないかってイケチン先生。ふたりのテーマとして自分達のやったことがないものを取り入れていくと渡邊さん。ネタが尽きるまで限界に挑戦しているそうです。
ジャムセッションという言葉は知ってるが意味は知りませんでした。ジャズで使ってますが。アドリブを持ち合ってジャムみたいに混ぜるっていうことなんですね。ブラッシュアップしてポップスに落とし込むときが難しいがそこは経験豊富でいろんな音楽に精通する渡邊さんが舵を取るということ。波月さんがギリギリまで粘って渡邊さんも対等な立場で向き合っているのが月ノ雫らしさなのだそうです。
ユージさんが即興だけだと手癖が多くなるのだけど新しいものを作るとなった時ブラッシュアップするにあたって練りに練っているのではということを聞かれました。渡邊さんいわく手癖も含めて今の自分達のベストで違う方向にいくのもそのままやるのもどっちにも正解があるという考え方なのだそうです。このふたりだから作れる世界がある。メンバーが変わったら終わり。月ノ雫唯一の音楽ですね。
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