曲が始まった瞬間に幻想的な海の中に放り込まれる感覚を、ぜひ多くの人に味わってほしいと思います。

彼のライブのMCは、一言一言を確認するようなMCで、それでも噛むので全く愛すべきヤツなのですが、いったん曲が始まると透き通った声に指弾きの独特なギター奏法が絡み合い、いつの間にかグルーヴしている自分に気付きます。

米津玄師のようと言われる向きもありますが、彼の魅力はむしろぎこちなさで、そんな部分が彼を愛される存在にし、そこから派生するエネルギーが作品の原動力になっている気がします。

どんな対バン相手の曲も真剣に聞き、常にリスペクトする姿勢が印象的で、その姿勢が恐らく今後も彼の作品にどんどんいい影響を与えていくのだと思います。

凶暴さを隠し持った優しさで夢の中に導いてくれる、彼の歌が多くの人に届いてほしい。と同時に、歌も含めた彼の人柄が多くの人に伝わってほしい、と思います。