→ レポートトップへ

ファンレポート
facebookXLINEHatena

素敵です!

あさがやドラム【東京】 流川慈綺

アサガヤガールズコレクションVol.231

開催日: 2025/12/13

最初に感じたのは、会場の空気が少しずつ変わっていく感覚です。静かに音が鳴り始めた瞬間から、言葉にしにくい感情がじわじわと広がっていき、気づけば自然と耳も心も引き寄せられていました。


流川慈綺さんが掲げている「自己否定の肯定」というテーマは、とても繊細で難しいものだと思います。でも、その重さを押しつけるのではなく、音楽として丁寧に差し出してくれるところに、優しさと強さの両方を感じました。虚無から花が咲くように、という言葉の通り、暗さの中にちゃんと希望があって、聴いている側が自分自身の気持ちと静かに向き合える時間だったと思います。


ライブで印象的だったのは、アコースティックアレンジにルーパーを取り入れた演出です。ただ弾き語りをするだけではなく、音を重ねていくことで、曲が少しずつ表情を変えていくのが面白く、「次はどうなるんだろう」と自然と集中してしまいました。音が増えるたびに感情も深くなっていくようで、ライブならではの魅力を強く感じました。


また、歌声もとても印象的で、派手ではないのに不思議と残ります。感情を大きく振りかざすのではなく、内側から滲み出てくるような表現が、歌詞の世界観とぴったり合っていました。きっと同じように悩んだことがある人ほど、心に刺さるステージだったのではないかと思います。


音楽だけでなく、イラストや動画など幅広く創作活動をしているという点も、流川慈綺さんの世界をより立体的にしていると感じました。一つの表現にとどまらず、いろいろな形で自分の内面を外に出している姿勢が、とても魅力的です。これから配信される新曲も、ぜひ聴いてみたいと思いました。静かだけれど確かな存在感を残す、忘れられないステージでした!

投稿者

Kouu

2025/12/19 19:59

オーディエンス参加型イベントメディア


Mudiaの楽しみ方

オーディエンス参加型イベントメディア

JASRAC許諾
第9022815001Y45037号