私が、ライブ配信ではじめて出会ったのが、アーチスト、トモかおんさんです。

トモかおんさんの楽曲は、人の心のコアな部分に、決してダイレクトに響かせる手法ではなく、もっともっと、心のひだのとってもセンシティブなところに、優しく優しく語りかけてくれる、そんな、人間性あふれる楽曲ばかりです。

snsのライブ配信でも、リスナーお一人お一人に、真摯に向き合ってくれる、そんなやわらかいやわらかい時間を、私たちにとどけてくれます。

トモかおんさんのキャラクターは、ただ、優しいだけではなく、時として、ドライで、物事を俯瞰して眺めることもあり、その対極を私自身は、密かに楽しんでいます。

また、その、対極があるからこそ、リスナーの心を何とも言えないほど、惹きつる楽曲が生み見出されるのではないかと感じている。

エントリーされている「片道45分」という楽曲も、トモかおんさんご自身の体験をもとに、作られたもので、最愛の人を思い、様々な気持ちを思い巡らせるシーンが、聴いている人にも、それぞれの思い出が重なり、切ない映像が浮かんでくる、そんな嬉しくなったり、時として不安に感じる、人を本当に好きになった時にしか感じることが出来ない心情を、かおんさんワールドではやからかく、やわらかく、描かれています。

今回、エントリーされた、いちばんの理由は、やはり、音楽に費やされる時間が、今、いろいろなご事情で確保出来ないことが、ライブ配信でのお話から、痛いほど私たちリスナーにも伝わってきました。

音楽への情熱を、じわじわと、決して諦めないという、トモかおんさんのスタンスは、「片道45分」の歌詞の内容からはかなり乖離した印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれません。

おそらく、飄々とした面持ちの奥底には、とてもとてもアグレッシブな、アーチスト　トモかおんの存在が、OTONOVAで観られることは、間違いないと、私は確信している。