世界の真理は歌詞に。
【FINAL】Movie Grand Prix vol.22
開催日: 2025/11/22
ベスハチの魅力、ミワユータさんの歌詞について。
煌めくライトの中、凛々しいステージを見せて下さるミワユータさん。
その魅力とは?
と改めて考えると鋼の様に芯の通ったキャラクターと「MC」そして「歌詞」であると言えると思う。
ベスハチ公式Xでも取り上げられているようにミワユータさんは「日本一MCの上手いボーカル」と呼ばれている。
それは見てもらうのが一番だと思うが、驚くことに彼女のMCは全て「アドリブ」なのだというのだ。
その日ステージに出て脊髄反射的に話しているのだという。
ソレなのに毎度あの異様な盛り上がり。
しかも誰も傷つけること無く、笑いをさそい、涙を誘い観客の心を震わせる。
「言葉の魔術師」だ。
次に彼女の書く歌詞。
ベスハチの曲は全てミワユータさん作詞、作曲されている。
昨今は歌詞はあまり重要ではないという事が言われるが、ベスハチの曲を聴いて欲しい。
例えば。
※ケダモノギア
「瞼にミルクが落ちてきた 眠たそうな貴方は嫌い
月が窓から隠れた頃 媚薬入りジンを口移し
ここはシーツの波打ち際 眠るのは死んでからでいい
土の中にはきっとない 愛ってやつを今見たい」
小説なのか?
全てが詰まっている。
情事の様、かき乱された感情、現実との境目。
初めて歌詞を読んだ時悶えた。
今まで読んだどんな恋愛小説よりも心が震えた。
その愛を見せてよ、性を排除したら空っぽなのに愛を簡単に口にするなら。と思った若い頃を思った。
もどかしい恋愛をした事のある人なら、口から出ない正解を求めた事のある人なら…
きっと叫びたくなる。
※デッドエンド
「死にたくない17歳なんていない
この世界はそれほど魅力的じゃない
失って初めて輝き出す
誰かがそれを青春と名付けた」
誰もが知りたかった「青春」の正解をぺろりと曲冒頭で出されて、曲の再生を一回止めて聴き直した。
長年生きてきて皆口を揃えて言う
「あの頃」「青春」「若さ」その答えが今ここに表現されて私は狼狽えた。
「ひと眠りでまた明日 やり直せるのにね」
若い時小さな事で落胆して、絶望してもうだめだとうずくまった。
寝て起きたらまた新しい1日が始まって、絶望もだんだん薄れていく。
そんな当たり前を若さ故、知らずに。
死にたい17歳だった私はあの時の愚行を赦された気持ちになったのだ。
あぁ、皆そうだったのだ。
「行き止まりではなかった あの日
みんなあの先を歩き続けて来たんだね」
生きていて良かった。
コレが知れたから。
私がミワユータさんを「神」と言って崇めている理由がここにある。
人たる「真理」が歌詞に散りばめられているのだ。
もっと沢山の人に歌詞を呼んで、聴いてほしい。
あのライブに熱狂して、MCで笑い、涙して欲しい。
沢山のライトを浴びて、マイクのシールドを使い魔のように扱い、マイクスタンドは杖、メンバーさんとダンスを踊るように。
観客は嬌声と汗に塗れて、私も早くまた魔法にかかりに行きたい。
ベスハチはライブを観れば観るほど、豪速球のロイヤルストレートでファンを打ち抜き、息もつかせぬ興奮をくれる。
何度見ても、カッコイイを上書きしてくるので語彙が足りない己に愕然とする。
でも、また見てしまう。
あの興奮をまた味わいたいから。
「バイバイダーリン ミュージックは止まらない」
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けにー!!
No.2355892
ほんと、あの時の答えはこれだったんじゃ?みたいなのを教示して頂いてる気になりますよね。全部の曲に好きなフレーズとか言葉の使い方とかありすぎて…
cosmicted
No.2355889
素敵なレポートありがとうございました👍✨