はてなさんはオケ音源とギター弾き語りの2通りのライブをしますが、今回はギター弾き語りでした。

始まりは静かな曲の「今日まで生き抜いたキミへ」でした。柔らかい歌声がいい感じでした。

MCを挟んで、「大人になりきれない僕たち」、「紡ぐ」と続いて、哀愁漂う訴求感がありました。

「むじょうけんこうふく」では、歌声は明るくなり、いつもよりアップテンポのようでした。

ライブも後半になり、切なさのある「6畳の夢」、テンポのいい「兆し」、満点の「今日も生き抜いたキミへ」と盛り上がっていきました。

最後は「どうにかなるよ」をサビのフレーズを客席と一緒に歌って終わりました。

素敵なライブでした。

隠世はてなさんが新宿Cat`s hole×OTONOVA会場予選Aでも演じられた「匿名」に出てくる「 顔のないやつに何か言われるたび」というフレーズに代表される、現代のネット社会における、匿名性の怖さ、あるいは酷さを感じます。はてなさんの歌は基本的に自身の経験に裏打ちされているので、説得力を持って迫ってくるものがあります。会場代表決定戦で、生のはてなさんのライブをぜひ聴いてほしいです。

「辛いよね、私も一緒。そんなときの拠り所。」をコンセプトに活動しているシンガーソングライターの隠世はてなさんのライブ。最初の曲「匿名」は、名を隠して他者を攻撃する現代社会を反映した曲で、少し前に作られた曲です。

続く、「6畳の夢」は叶えるのが難しい夢を追い続ける曲で、比較的新しく、次の「紡ぐ」は最新曲です。

新しい曲が続いた後、最も古い曲というか、初めて作って曲である「夜明け」。このライブの直前のライブで「最近、歌ってなかった曲」で、初心に帰る意味でセトリに入れた曲を今回も入れてきました。

直前のライブもMCが思ったよりも長くなって、1曲飛ばしたとのことですが、今回も時間がなくなって、元々のセトリに入れていた「むじょうけんこうふく」を飛ばして、「今日も生き抜いたキミへ」。この2曲に私は作者の優しさを感じます。

ラストは、「紡ぐ」と並ぶ最新曲「どうにかなるよ」。珍しく、楽観的な曲で私の最近のお気に入りです。

今回も素敵なライブでした。

MCの百山月花さんが先生、ゲスト出演者が生徒となって、有名楽曲の詩の解釈を先生が説明したり、生徒が印象に残る歌詞のフレーズや実際に番組内で作詞をしたものを発表したりする、インテリジェンスなバラエティ番組です。

ゲストの意外な面が見えたりするファン必見の番組です。

シンガーソングライターの隠世はてなさんは、人生の辛さへの共感をテーマに活動しています。作品は辛い気持ちをそのまま表現したダウナーなものばかりではなく、その気持ちに寄り添いつつ、励ます意味合いのものもあり、ライブではセトリからメッセージが伺われます。ぜひ一度、ライブを聴いてほしいです。