耳に残る忘れられない歌声。感動を多くの人に。
推しって何だろう。推しって言葉は余り好きじゃないが、そんな推しが遠征で近くに来ると言う。今年の4月の事。仕事帰りに思い切って行こうと思った。井坂海音君だ。いつも小さな画面の中の存在であったのに、路上で目の前で歌っている。ファンへの気遣いや、周りの通行する人にも気遣いながら。こんなに普通に身構えず話しかけて来るんだ。喋れるなんて思ってもいなかった。楽譜も見ずにどんどんリクエストに応えて行く。どんな曲を聞いてもズンズン心に響いて来て泣きそうになる。帰り道、終電一本前の電車に揺られながら、これで暫くは頑張れるな〜と心の中がニコニコしてるのに気づき、ウキウキしていた。全てがうまく行く気がした。そんな気持ちにさせてくれる。初めての感覚。地元に着くと一気に現実に引き戻されるけれど。
初めて知った時から、数年が経ち共に歳を重ね、周りの環境も変わり時代も変わり、コロナも乗り越え1日1日の大切さを思い知った。or Blues Factory と言うバンドとしての活動をすると知ってから最初は戸惑ったが、自由奔放に見えてもバンドの仲間たちと調和を取りながら、音楽に真摯に向き合う姿を見ていると、今までの見えない所での日々のたゆまぬ努力が伺える。迷った時もあっただろうし、楽しい事ばかりでは無かったはず。もがき苦しんだからこその今があると思う。腹を括ったのだろうか。覚悟をしたのだろうか。バンド仲間達とのこれからの音楽人生に向けて。妥協ができない。それは、歌声、ギター演奏、音へのこだわりに表れている。何より楽しそうなのだ。響いて来る。何かを伝えようとしている。聞いてくれる人たちがいるから。一度聞いてみればわかる。何か伝わるはず。また必ず聞きたくなる。絶対に。唯一無二のミュージシャンだと思う。or Blues Factory頑張れ!
2024/12/02