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ファンレポート
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脳みそをライブハウスに忘れて…

 

 
 
シカト祭りから帰ってからずっとXのタイムラインを眺め、思い出してはポストしてを繰り返して居ます。


脳みそをマーズに置いてきたのかも。


私にとって現地参加、3回目のシカト祭り。


今年は午前中からスタートだったので、さて、フラワースタンド間に合うか!?


結構コレには命をかけていて。。。


いつもお願いするお花屋さんは9時〜の営業。
いや、9時までなんです!!!
9時迄にお花届けたいんですぅぅぅ!!!!



お花屋さんに
「とても大切なイベントで毎年同じ日にお花を贈っています。今回で3回目です。
何度か他のイベントの際にも利用させて頂いて、お花のクオリティ、デザインも素晴らしく、今回も是非お願いしたいと考えております。
可能であれば直ぐ注文、入金します。」と連絡を入れた。


直ぐに折り返しを頂いて


「新宿マーズ様の「シカト祭り」でお間違い無いですか?特例としてお受けします」とお返事を頂いて直ぐ銀行のカードを握りしめ入金に走った。


過去に何度もご利用頂いておりますので、と注文の履歴も遡ってちゃんと見て下さった様だ。
有り難い。


ネットでお願いするお花屋さんは当たり外れがあると聞いた。
初めてお花を出した時、お花の質、ボリューム、対応の良さに驚きこのお店をずっと使わせて貰おうと決めたのだ。


教えてくれたお友達に大感謝である。


それでも心配症の私はゼルバニアのラインに「オープンから参加される方、フラスタが出てるか確認をお願いします」とまで入れた。



シカト祭りは「ミワユータさん、お誕生日おめでとうございます」が禁句。


でも、祝いたいファン心理。 


何か無いかな…何かにかこつけて…おめでとう言いたい…え、そうだよ。優勝してるんだもん!これだ!!!



 優勝なら祝える!


スタンドにつけた垂れ幕は私が作りました。
お花に挿したラミカはベスハチ前身バンドからのファンであるレジェンド・ゼルバニアにお願いして作成して頂きました。
素晴らしい出来!!!!!


当日、出演者のアンドウミサさんがスタンドのお花に顔を近づけ「良い香り!凄いお花だね!」と演者さんとお話ししているのを見て嬉しくなった。
 
届けるお花はファンの見栄だ。
求められているわけではない。
ただの見栄。


「私達の推しはこんなに大きなお花を惜しみなく出せる位、愛されています!カッコいいんです!!」という。
他者へのアピール。


私達ファンはどんなに好きでも、同じステージには立てない。


でも、このお花は推しが一緒に写真を撮ってくれたらSNSやブログに載る。


それが世界に向けて発信される。


それだけでファンは嬉しい。
それ以上は求めていないのだ。


デジタルな世の中の良いところでもある。
何時でも見返せる。
あの時のお花喜んで貰えてよかった。と。 


今回のシカト祭りはアーティスト、35組という驚異の多さ。


凄い、1日でこんなに沢山見れるなんて…
回転寿司でも最近はタッチパネルで選ばないと来ないのに…一箇所でこんなに沢山見られるとは…しかもチケット代なし、飲み放題3500円。
物価高の世の中の理を真正面からぶち破っていくスタイル…流石である…。


当日、うっかりものぐさ女の私はスマホのロック画面をシカト祭りのタイムテーブルにしておいた。
コレなら探さなくても見たい時に誰が何処に出るのか?直ぐ見れる。


シカト祭りは普段ステージに居る演者さんもフロアにいらっしゃるので割と緊張する。


この前見たライブの演者さん!とかツイキャスの方!!!とか脳内が大混乱である。


一般の主婦には刺激が強い。


うっかりすると、目の前1メートルに神様降臨ということもまま有る。


開演してからバーカンに並ぼうとしたら目の前にこふじさんがいらっしゃってご挨拶した。すると…


「あ!おなっちゃん、気を付けてねーミワユータいるよー」


「!!!?」


途端に挙動不審。
瞬時に見回し、確認。


え!?何処!?ドコ!!!?はっ!!
バーカン!!!バーカンに!!神様いる!!!



突然の遭遇に驚いた私はドリンクの列から飛び出し、ベスハチの物販の前を斜めに横切る様にぐるぐる回って手摺まで飛んだ。


こふじさんが笑いながら支えて下さったので手摺にぶつかりはしなかったが…
その騒動に気づいたのかミワさんが振り返って下さった。


何とかご挨拶が出来たのではないかと思う。多分…。(記憶が無い。)


この後、ベスハチのライブが終わるまで…
視界にミワさんが入ってもどうしたらいいか分からず、遠巻きに見る、そっとみる。
お邪魔にならない様に見る。。。


ミワさんの右耳についているイヤーカフスになりたい。
なんならその手に持っているドリンクのカップでもいい。


ストーカー??私はストーカーだろうか?
いや付きまとっては居ない。


気持ち悪がられていなければいいなと思いつつ。
静かに空間を楽しんだ。


同じ空気を吸えるだけで幸せ…。


お話しなくても、その目に私が映らなくても、同じ空間に居られれるだけで幸せ。


そして今回のベスハチのかっこよさはとんでも無かった。


ベスハチは主催。
トリだ。
でも、シカト祭りだからアンコールは無い。
集まった仲間と同じ条件、3曲、15分。


ベスハチのライブが始まる…


透けるスクリーンのその向こうにはメンバーさんが居る。


はっきりは見えないからこそ心臓が早鐘を打つ。


どうにもならず、胸に両手を当て呼吸に集中した。
指先が冷たくなっていた。
鼻の先が痺れる。
吸って、吐いて、吸って…夢ではない…今から観れるのだ。
神妙な顔でスクリーンを見つめ深呼吸する私に隣のゼルバニアさんは「大丈夫?」と声をかけてくれた。
何とかウンウン頷いたと思う。


周りのゼルバニアとグータッチをして、最前ドセンに入れて頂いた。


近い…近すぎる…。 


下妻物語の龍ケ崎桃子も言っていた
「人間、幸せを目の前にすると突然逃げたくなるの。」 
まさにそれだ。


ミワさんの声に、楽器の音に会場が集中する。
スクリーンで表情は見えない。メンバーさんの足元だけだ。


音出しはロットガット〜


ゼルバニアの腕が一斉にあがる。
それは左右に規則正しく揺れ、なんだか恐ろしくもあり、美しい光景だった。


音出しも終わりSEに切り替わる。


手拍子と共に飛び出してくるこふじさん。
ゆっくりとステージを踏みしめ観客にお辞儀をする大佐。
にっこり客席全体を盛り上げるしゅんじさん。
ピリッとした空気を纏って現れたミワユータさん。


いやいやいや…さっきまでのちょっとラフな上着と違う。
カッチリしたジャケット、ややひさしぎみのピッタリ分けられた前髪…
マジか…かっこよすぎる…この世のものではないんじゃないか…
男とか女とか年齢とかそういうモノを全部木っ端微塵にして、産まれた新しい生命体なんじゃないか?


生で見るには刺激が強すぎる…


ミワさんはぴりっとした表情のまま、客席をぐるりと見回し投げキッスをして、満足そうににっと唇を歪ませた。


観客が沸く。
始まる、始まる。
後ろから前に人が詰めてきてるのがわかった。


一曲目は「シャンブルズ」
私達ゼルバニアはミワさんの百鬼夜行。
ここ最近の猛烈な盛り上がりを見せるシャンブルズ。
今回もイントロを聴いた会場がわっと湧いた。
マイクのシールドを摘んで捌く様がとんでもない色気と畏怖。
ソレに伴う神々しさ。


もう、これは地獄の淵か?
このまま地獄の釜に飛び込めと言われたら飛び込んでしまいそう。そんな雰囲気。


妖しい色味の照明に、正確に刻まれるリズム、鳴り響くギターの歪みに頭の中は空っぽだ。


歌いながらお客さんの手を握り前に寄せるミワさんを見て、ああ、今日も麗しい。
鋭い眼差し、時折緩む瞳孔と。
その唇の動きまで全部覚えていたい。


「あんたら二人をホチキスで留めて、骨の〜」
私の斜め後ろのお客さんの手を取っているのが見えた…
わ、良いなぁ…と思った瞬間である。



ミワさんの目がコチラを向いた。


アレ?


目が…合ってる?夢か?


夢…あ、もうダメだ…


フワッと私の顎をミワさんが持ち上げる様に撫でたのだ。


「あぁ、おかしい…」


脚に力が入らなくなり。
ガクッと床に崩れ落ちた。
自分の意思で立つということができなくなった。


倒れ込みながら耳に届いた言葉は甘美でいつまでも鼓膜にこびりついた。


一瞬の出来で、自分に起こった事の理解が出来ず泣きながら隣のゼルバニアに抱き起こされ震えながらバーを掴んだ。


毎度ながら、ゼルバニアは皆さん本当に優しい。
倒れ込んだ私なんかほっとけば良いのに、「せっかく来たのだから見なきゃ!」と助けてくださるのだ。


今日はお客さんが沢山居るし、最後まで立って楽しんでイケるかも!!と思った自分をぶん殴りたい。


神様の前で人間はちっぽけな存在なのだ。
自分の脚で立つこともままならないくらいに。



何とか立ち上がり、バーを頼りに腕を挙げた。さっきよりも人が前に詰めてきている。


ミワさんがステージ中央で右手を掲げていて


何かのイケナイ集団の指導者のようだった。


斜め後に見えたこふじさんがコレまた人間を超越した動きをしながら奏でていて、大佐はピクリともせず刻み続けている。しゅんじさんはホワイトバードちゃんと楽しげに踊っているようだった。
視界も耳も脳内もメーターを振り切っていた。


これぞベスハチ!シカト祭り!!!!


2曲目「アイアンガール」


イントロが聴こえると客席の熱量が更に上がった。
 
Oi!!


拳が一斉に上がった。
人が右から左から後ろから上から寄せてくる。
フロアが1つの生きモノの様だ。


サビの「無敵のアイアンガール 無敵のアイアンガール なりたいな アイアンガール」はフロア丸ごと大合唱だった。


サビ直後ミワさんがくるっと後に下がりマイクスタンドを掴んでいた。


ソレを肩に担ぐ様はとんでもないカッコよさだった。


交差する色のついた照明、白い照明が上から当たりミワさんの半身に影が落ちる。


担いだマイクスタンドに真っすぐな眼差しモニターに乗せた片脚、隣で物凄い反りを決めるこふじさん。


瞬きを忘れた。


この瞬間を絶対に見逃してはいけないと本能が言った。


それでもフロアは揺れ、私はグラグラ揺れながらもミワさんから目が離せなかった。


今日、来てよかった。
また涙が零れてきた。
汗も一緒になって出て色々びしょびしょになっていた。


3曲目「シックアゴー」


「踊りましょうかぁぁぁ!!!!」



この一言にフロアからはほぼ悲鳴に近いレスポンスが飛んだ。


メンバーさんの楽しそうな顔が見えた。


もう、最前だけでなくフロアはぐちゃぐちゃだ。


「ベスハチ恒例男女別モッシュ」が発動した。


フロアの興奮はピークだ。


 


私はといえば女子ピットで良い香りに包まれモッシュを楽しんでいた。


テープクラッカーが発射され、ミラーボールが周り、人々は入り乱れる。


ステージには上裸のマッチョが旗を持っている。


こんなに楽しい空間に居て良いのだろうか。


ハッピーしか無い。


しかし、ベスハチにアンコールはない。


絶対だ。


仲間と同じ条件でやるというのがベスハチの信条。


終わりだ。
寂しい…。


曲が終わり、フロアから湧いたアンコールに
「アンコールはやらない」と言う説明とソレだけでなくカラオケ館の巨大ビジョンで流れているベスハチの映像が放映場所拡大のお知らせが入り、拍手と歓声が上がった。


渋谷の大きなビジョンが追加されるとの事。
しかも一箇所ではない。
凄すぎる。


ベスハチは何処まで行くのだろう。
物凄く売れて、こんな近くで見れなくなってしまうかもしれない。
本望である。
それはとても喜ばしい事だ。
手の届かない所まで行って欲しい。
追いかけて行くから。
とことん着いて行こう。と飛んできた金テープを握りしめた。



この日、ミワさんの他にもお誕生日を迎えたの演者さんが2人。
マグロジェットの440さんとまつだはるみさんお二人がステージに呼ばれ、ハッピーバースデーの歌を浴びていた。


3人並んでいる瞬間をやっと写真に収める事が出来た。


なんてハッピーでピースフルな空間なんだろう。
沢山の拍手が会場を包んで終演した。


 


客電がつくと我に返って途端に寂しくなった。


あまりにしょんぼりして居たのか近くに居たゼルバニアさんが私の肩を叩き


「おなっちゃん!元気出して!ほら!マッチョ始まったよ!!」と毎年恒例、マッチョ隊の撮影タイムが始まっているのを教えてくれた。(ガチムチが好物)


ソレを確認するやいなや、さっきまでのしょんぼりは何処へ。
床に引きずっていた金テープをサッと巻き取り、マッチョ隊の撮影に加えて頂いたのだった。


来年もまた来ようと心に決め、猛烈にマッチョの写真を取りまくった。


アレから1週間が経とうとしているが、シカト祭りロスは全く癒えない。


あの場所が帰る場所だとすら思ってしまう。


インターネット技術が発達していて良かった。
まだ暫くアーカイブで命を繋ぐことが出来る。


 


拙い、勢いだけで書いたレポ。
読んで下さって有難うございます。
また、シカト祭りかベスハチワンマンでお会いしませう。


ごきげんよう。

投稿者

おなつ

2025/05/19 21:41

cosmicted

No.2353572

素敵なレポートですね👍✨
2025/05/20 15:28

minaco

No.2353569

✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨
2025/05/19 22:43

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