AATA-あらゆるシーンに溶け込む変幻自在なディーバ
こじんまりとしたライブスペース、大規模なステージ、ホテルのディナーショー…どんなステージでも、どんなオーディエンス層でも、仮令ファン不在のアウェイな環境にあっても、その場の空気に溶け込み、そこに集まる人々の心を鷲掴みにすることの出来る稀有なミュージシャン。
いや、鷲掴みと言うような強引なイメージを伴うステージではなく、少しずつ耳に染み入っていつの間にか心を射抜いてしまうソフトで優しさに満ちたステージ。
AATAという進化し続けるミュージシャンは、ギターとギタレレの弾き語りよるアコースティックでシンプルなステージに始まり、ピアノのサポートでしっとりと聴かせるジャジーなステージ、バンドセットを従え自らもサンプラーを操るアクティブで華やかなステージと、常に新たな課題に熱情をもって取り組み、決してひとつ所に留まることなく無限大とも思える魅力を開花させ続けています。
ひとたびそのステージが始まると、歯に衣着せぬストレートで時として乱雑とも感じてしまうMCからは想像し得ない、「この場所に来て、彼女のステージを感じて、本当に良かった」とすべてのオーディエンスが心から思えるようなパフォーマンス約束してくれます。
どちらかと言うと野太いイメージのギブソンのサウンドも、彼女の手にかかれば繊細でデリケートな音色に変わり、恐らくはプロのステージ向けには設計されていないだろうギタレレのサウンドも、表情豊かな熟成された音色へと姿を変えます。今はまだ発展途上のサンプラーも、徹底した探求心と豊かな創造力によって、ステージを重ねるたびに着実に彼女の世界に不可欠なアイテムとなりつつあります。次はどんなツールを繰り出してくれるのか、ファンの期待と興奮は留まるところを知りません。
しかし、いかなるステージにおいても常に彼女の輝きを支え続けているのは、類い稀な彼女のボーカルに他ならないでしょう。
シルキーで耳に心地良いハイトーンは、高音域でもファルセットに頼ることなく、それ故に時として相当に力強い声色になりますが、決して温かみや心地良さを失うことはありません。辺り一面に笑顔を舞い散らせるかのような華やかな歌声かと思えば、静寂を引き寄せるかのようにそっと囁きかけて来る情感豊かで繊細な歌声。曲調にあわせて虹色に姿を変える変幻自在な歌声こそが、AATAをAATAならしめている最大の魅力でしょう。
更には、ラジオパーソナリティや朗読といった歌を離れた経験を重ねることで、その表現力の進化にも最近目覚ましいものがあります。ギターを自在に操り熱唱することでステージを作り上げていた頃とは異なる、歌声で表情でそして全身で語りかけて来る情熱的なパフォーマンスは、彼女の新たな魅力を語る上で欠かすことが出来ないものです。
どんなステージでも、どんなオーディエンスでも、的確にその場の空気に溶け込んでAATA色へと染めてしまう。この進化し続けるディーバを、ファンとしては勿論のこと、ひとりの音楽好きとして、音楽を愛するすべての皆さんに知っていただきたいと願って止みません。
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