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SSW、AATAを記憶に刻んで欲しい。
SSW、AATA 初めて出逢ったのは渋谷の企画ライブだった。大好きなSSWのライブに出掛けて行ってたまたま対バン相手だったAATA(当時は「あーた」名義)。彼女のことは、そのライブまでは全く知らず、事前にお目当てのSSWに「この人はどうゆう人?」と尋ねたら「ナチュラル可愛いよ」とだけ教えてくれた。「ナチュラルって…??」 そして当日。ステージ上で歌う初見の彼女は、確かにナチュラル可愛いタイプだった。明るく楽し気に歌う姿は天真爛漫そのもので、歌う歌も明るくキャッチーなテイストのものだった。けれど、その中で一曲だけステージ上が一変するナンバーがあった。タイトルは「スノードーム」。繊細でいて力強いシルキーなハイトーンヴォイス。彼女自身が「オギャー顔」と称する深い感情の籠められた熱唱の表情。頭の中が一気に浄化されたの如き記憶がある。そして、その一曲があったからこそ、今私はここでAATAを応援している。勿論、彼女は数多くの名曲を生み出して来た。「スノードーム」のようなバラードもあれば、特に近年は様々なジャンルがクロスオーバーし、シンガーとしてもライターとしても急速に進化し続けている。彼女ほど、良い意味で「彼女らしさ」がないSSWも珍しいと思っている。ひとつの型に捉われない。柔軟に、そして貪欲に新たなスタイルを求めていく姿は、ナチュラル可愛い風貌からは想像し得ないほどに力強く確固たるものだ。ただ、一貫して変わらないものがある。それは彼女の声。ファルセットに依存することなく、どこまでも高く突き抜ける美しい高音。儚げなようでいて力強い声。それでいて耳に優しく心地良い。そして、もうひとつ変わらないのは彼女の感性。ナチュラル可愛い様子からは窺い知れない深い洞察力と考察力。曲間のMCやネットラジオの語りから、その鋭さと的確さが垣間見える。そこにはSSWとして休む間もなく進化し変化つつも、変わらない確かな自分がある。それが彼女の最大の魅力ではないだろうか。少なくとも私はそう思い、これをファイナルに向けた最後のエールとします。この三日間の健闘を祈るとともに、私もAATA部の皆さんとともに力の限り応援します。そしてそれは、このファイナルで決して終わりはしません。今君が目指しているのは栄冠の先にある3か月かもしれないけれど、本当の君の夢は更にその先に待っているのだから。
2021/02/26