頑張って下さい🧚♀️
「Life is…」キャストオーディション《最終選考 第2課題》
開催日: 2021/11/10
土屋詩織さんは、
「生きる」ということが私の行動原理だと思う。
小学生のとき、理不尽な死が許せなくて、地雷撤去の機械を作ろうと思った。やがて、自分の腕に収まるものをつくりたくなり、手技用医療機器の開発者になった。これで「身体」を生かすお手伝いができる。
一方で、自分の心が疲弊してしまって、それにつられて身体が動かなくなってしまった。「生きたい」と思えないと、人は生きていかれないと感じた。「心」を生かすことは、身体を生かすのと同等に必要なことだと気付いた。
わたしはいま、自分自身が生きるために、そして誰かが「生きたい」と思う、ほんの少しの支えになれたらと願って、役者でありたいと思い、作品の一部でありたいと思っています。
と語っていますm(_ _)m
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そして、土屋詩織のプロフィールは、
神奈川県出身 (国籍:日本)
O型
身長:147cm
靴のサイズ:22.5cm
髪の長さ:ベリーロング
所属:なし
・理工学部機械工学科卒業
・前職は大手医療機器メーカーの開発部門
・文学座附属演劇研究所 本科に入所、研修科へ昇格。
『女の一生』(作:森本薫)の布引けい(56歳)、『少し静かに』(作:喜安浩平)の宇野舞(21歳)など、幅広い年齢を演じる機会に恵まれました。
・同研究所を卒業。現在は、舞台から映像作品へ幅を拡げて活動中。
卒業後は、『メアリー・ステュアート』(主演)(作:ダーチャ マライーニ)、『風の又三郎』(主演)(作:宮沢賢治)、演劇実験室◎万有引力『身毒丸』(作:寺山修司)などに出演。
好きな言葉:Carpe diem.(今を生きる)、すべての山に登れ
となっています。
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さらに出演した作品は、
映画
2018. --.--
『オーバーナイトウォーク』
(監督:磯部鉄平) 優香役
舞台
2018.03.--
『メアリー・ステュアート』 メアリー役(主演)
2017.07.23
『風の又三郎』(会場:宇都宮ホテルグランデ) 又三郎、風役(主演)
2017.03.16
『身毒丸』(演劇実験室◎万有引力、会場:世田谷パブリックシアター) 一寸法師、童女役
2010.10.16
『阿呆船』(演劇実験室◎万有引力、会場:パルテノン多摩) 狂人妹、黒衣役
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これらの中で出演した映画、
オーバーナイトウォークの概要は下記のようになっています🙇♂️
【公開】
2020年公開(日本映画)
【監督】
磯部鉄平
【脚本】
磯部鉄平、永井和男
【キャスト】
高田怜子、屋敷紘子、安楽涼、細川博司、佐々木仁、井上勝馬、後藤紗亜弥、土屋詩織、竹田哲朗、朝比奈菜々子、小橋秀行、高田和正、辰巳直人、石川翔、佐藤ユタ、井口雄介、蓮池桂子
【作品概要】
映画『オーバーナイトウォーク』は、それぞれが将来に対する悩みを抱えた姉妹が、下北沢から新宿へ向かう夜の散歩「オーバーナイトウォーク」を通して、過去の思い出を振り返っていくヒューマンドラマ。
「大阪アジアン映画祭」インディ・フォーラム部門「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」「Kisssh-Kissssssh映画祭」など、さまざまな映画祭で入選、受賞をしている、注目の若手監督磯部鉄平が手がけました。
妹さくらを、舞台を中心に活動する高田怜子が演じ、姉の百合子を2018年製作の磯部鉄平監督作品『予定は未定』でも主演を務めた屋敷紘子が演じています。
本作は「第4回賢島映画祭」でグランプリの他、高田怜子が「主演女優賞」、屋敷紘子が「助演女優賞」を受賞しています。
東京で、女優として活動しているさくらは、有名監督作品に出演するチャンスを得ます。ですが、出演の条件は、作品内でヌードになる事でした。
さくらは、映画出演を前向きに考えますが、恋人の強い反対を受けた為、どうすれば良いか分からなくなり、先輩女優に相談をしますが、相談していた居酒屋に、劇団の仲間たちも現れます。
仲間たちは「このチャンスに、さくらはヌードになるべき」という意見で、さくらを置いて、勝手に盛り上がり始めます。
そこへ、さくらを訪ねて東京へ来た、姉の百合子が現れます。
さくらの恋人から、ヌードになる話を聞いた百合子は、当初は反対しますが、さくらの演劇仲間の意見も聞き「自分はどうしたいんだ?」と、さくらに問いかけます。
百合子の問いかけをキッカケに、再びさくらを置き去りにして、仲間内で議論が白熱し始めた為、百合子はさくらを連れて、居酒屋を出ます。
百合子の提案で、さくらは下北沢から新宿まで歩いて行く事になります。
夢を追いかけ東京に出たさくらと、故郷に残った百合子、立場の違う姉妹二人っきりの、真夜中の散歩「オーバーナイトウォーク」が始まりました。
東京で女優を目指すさくらが、突然上京してきた姉の百合子に振り回される形で、真夜中の散歩を始める『オーバーナイトウォーク』。
下北沢から新宿までを歩いていくという、磯部鉄平監督の実体験をもとにした作品ですが、下北沢から新宿は、路地が入り組んでいたりして複雑な道のりが多いので、歩いて行くと本当に結構道に迷います。
本作は、真夜中の散歩を続ける姉妹の、会話を中心に物語が進んでいき、思い付きで動く行動的な姉の百合子と、しっかりした性格の妹さくらのボケとツッコミのようなやりとりが繰り広げられます。
関西出身のさくらと百合子が繰り広げる、関西弁での軽快な会話でのやりとりは、磯部鉄平監督作品ならではという印象を受けますが、この何気ない会話の中に、夢を追いかけて故郷を出たさくらと、故郷に残った百合子との立場の違いが、明確に表現されています。
さくらは、女優を目指して東京に出てきましたが、大きなチャンスに恵まれていません。
映画出演のチャンスを得ていますが、出演の条件はヌードになる事で、さくらは女優としての覚悟を試されています。
一方の百合子は、自身が結婚した事を報告する為に、東京のさくらを訪ねたのですが、ずっと同居してきた母親の事で悩みを抱えています。
百合子とさくら、それぞれが悩みを抱えてるのですが、百合子にさくらの女優としての悩みは理解できず、また、さくらも故郷を離れて長い為、母親の現状も把握しておらず、百合子の悩みを自分勝手な事として受け止めてしまいます。
離れて暮らす時間が長くなった為、それぞれの変化に気付かなかった2人が、真夜中の散歩を通じ、再び姉妹として心の距離を近付ける様子が描かれています。
土地勘の無い2人が、道に迷って、時には同じ場所を行き来しながら、目的地である新宿を目指す様子は、人生の大きな決断を前に、迷いや葛藤を抱きながらも前に進もうとする、百合子とさくらの内面を表現しているように感じます。
本作は夜の東京を舞台にした作品ですが、東京ならではの景色は、東京タワーが見える夜景ぐらいで、あとは坂道や公園、歩道橋などの、ありふれた景色となっています。
磯部鉄平監督は「『東京』という空間、景色を描いた作品にしたい」と考え、本作を制作した事を語っており、十字路や公園の風景など、夜の東京の、普段なら誰も見向きもしないであろう風景を、美しい映像に収めていますので、そちらにも注目して下さい。
映画『オーバーナイトウォーク』は、夜の東京を舞台にした作品ですが、大きな事件などは何も起きず「坂道を昇ったら行き止まりだった」「路上で寝ているおじさんに遭遇した」など、ありふれた出来事が静かに淡々と続く作品で、鑑賞していると心地よい気分になります。
ですが、夜の散歩を通して、姉妹の内面の変化と心の成長を描いており、百合子との散歩を終えたさくらの心境の変化を感じるラストシーンが印象に残る作品です。
磯部鉄平監督作品で、真夜中の出来事を描いた作品でいうと2017年に制作された短編映画『真夜中モラトリアム』があります。
『真夜中モラトリアム』では、友人のお葬式を終えた男女が、学生時代に抱えた想いなどに向き合う、一夜の出来事を描いており、『オーバーナイトウォーク』に通じる部分を感じます。
「真夜中の都会」は、慌ただしい昼間と違い、ほとんどの人が活動を止めている時なので、まるで時間が停止したような錯覚に陥るほどです。
日中の慌ただしさから切り離された、特別な時間とも言えるでしょう。
いろいろと考え事をしたり、先の計画を立てたり、漠然とした不安を抱いたりと、全ての活動や時間が停止したような真夜中に、自身の内面に向き合う人も多いでしょう。
実体験からすると、だいたいモヤモヤしたまま次の日を迎えたりしますが、真夜中という特別な時間は、自身の内面に向き合い、成長する為に必要な時間なのかもしれません。
『オーバーナイトウォーク』では、大きな事件は起きませんが、夜の東京を関西弁で会話しながら、散歩を続ける姉妹は、久しぶりに姉妹としての時間を取り戻した、特別な時間を経験します。
そんな、特別な時間を切り取って作品にした本作は、磯部鉄平監督の優しさに溢れた作品になっています。
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今後に活躍に期待します。
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