木下直子を応援しまっす!
Radio Star Audition vol.2【Semi Final B】
開催日: 2021/05/15
あれ?っと思った方は下までお願いします。
どこからこのレビューを書こうかと思いましたが、
どうせなら読んでくれる方のためにも初めから書こうと思います。
自分は今、大塚のLIVE×BAR〇というライブ会場を営んでいる
maruyaMAXと申します。
私自身も、パーカッションという立ち位置で音楽の演奏側にも
携わらさせていただいております。
さて、話は出会いに入りまして
あれは、17年位前だったでしょうか、
初めて木下直子を見たのは今はもうなくなってしまった
渋谷AXでのステージでした。
力強く響く低音と、楽曲を支える豪華なサポート陣、
何よりも圧倒的センターの輝きが、
数多の照明によって生み出されるステージが
今でも忘れられないほどに鮮烈な出会いでした。
それからしばらくして、再開(正確には初めまして)となるのですが、
その初対面というのが、どうにも、どんな会話をしたかを正直覚えておりません(笑)
ですがその初対面以降、何かと付き合いが深くなり、
今となっては良き音楽仲間となっております。
思い出したらそれはまた追々。
最近の彼女のステージの話を少々。
彼女自身の今までの経歴の中での「挑戦」という姿勢には
幾度となく刺激をもらいました。
それだけでも尊敬に値する彼女なんですが、
一転、ステージを一歩下りればポカーンとした
かわいらしい女性になります(笑)
こんなことを申していいのかはわかりませんが
かわいらしいです。
でもそのポカーンとした女性が
ステージに上がり一呼吸、息を吸い込むだけで
がらりと空気が変わるのです。
そこに追って来るピアノの初撃。
あっという間に木下直子の大切に言葉を伝える空気感になるのです。
これは彼女が25年続けてきた積み重ねのなせるものだと思います。
少し視点を変えますと
パーカッショニストとしてもそうですが、
近年いわゆる「箱」の経営者をやってきて強く思うのは
「言葉」に「魂」を宿らせるシンガーソングライター達がいます。
端的に言えば、言霊使いとでも言いましょうか。
彼女もその一人なんですね。
言葉の一個一個の伝え方っていうのがとても丁寧なんです。
それはまるで隣で語り掛けるように、つらいときには寄り添うように、
嬉しいときには一緒に大喜びをしてくれるように
時にはその言葉で大きく背中を押してくれるような
言葉の端々にそういう温かさを放つんです。
この感覚はきっと彼女のライブを生で見ていただけたら
納得していただけると思います。
生で聴く彼女の言霊は簡単に琴線に触れてきます。
それくらい良い意味で感情をえぐるステージです。
木下直子の灯台という曲がございます。
各種サブスクにもあがっておりますのでご一聴いただけたらと思います。
話が最初の自己紹介にまで戻ってしまって恐縮ですが、
コロナの時期に入り、ライブハウスが八方ふさがりになり、
電気を落とした真っ暗な店内で幾度となく挫けました。
もがきもがき続けて、毎日夜の海のような水の冷たさと
進む方向のわからない不安や葛藤にさいなまれる日々でした。
この話は、金輪際ここでしかしませんが、お店を畳む覚悟も一度しました。
でもね、そんな手探りで進むゴールの見えない毎日を過ごす中で
木下直子が灯台という曲を歌ってくれました。
それからというもの、その曲の歌詞と、後半に向けての力強さに、
どれだけ励まされたことか。
先ごろ、自分のお店で、生で木下直子の灯台を聴けたときに
客席から見えない位置で涙腺は崩壊してしまいました。
ありがとう。
あの不安な日々に背中を押してくれて。
素直にそう思ったら泣いてました。
そんな彼女の今回の挑戦。
応援をしないはずがありません。
木下直子をラジオスターに。
その思いが止みません。
今度は俺が、俺たちが
木下直子の背中を押す番だと思ってます。
木下直子を応援します。
大塚LIVE×BAR〇 店主 maruyaMAX
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