ライブハウスのステージに柵がある様にお互いに超えては行けないラインがアーティストもファンもある。　

SNSが発達して、アーティストもより身近になった昨今では忘れがちな事かもしれない。

ベスハチのファン通称ゼルバニアはそんな中ではちょっと珍しいタイプなのかもしれない。

アーティストに近寄りすぎない。

ライブの時も物販にベスハチメンバーさんが出ていらっしゃった時も、サッと並んでお買い物をしてチェキもサッっと撮り、少しお話をして直ぐ避けて次に譲り、待っているファン同士で交流をしている。

まるで私立の女子高。

合言葉は「ごきげんよう。」

ファンの行いは周りからのアーティストの評価に関わってくる。

大好きだからこそ、近寄りすぎない。

そっと眺め感激し、ファン同士でキャーキャー言う。

そんなベスハチのファンゼルバニアが唯一フランクにメンバーさんとお話し出来るのがファンクラブ的配信、「のぞき穴」と「ほけんしつ」だ。

チャットなら色んなフランクな会話な流れていく。

他のメンバーが入室して挨拶をしたら他のファンも「〇〇さん、ごきげんよう✨」と挨拶を返す。

ミワさんも「皆、ちゃんと挨拶出来てエライ！」と褒めてくださる。

挨拶は大事だ。

大人になった今、この大切な空間を守るためゼルバニアは丁寧に挨拶をし合う。

でも、これはそれぞれ「ゼルバニアである事を続けたい」と言う思いからだと思う。

この空間を守るための合言葉みたいなものだ。

「ほけんしつ」は女子高のほけんしつそのものだ。

お互いの体調やメンタルを気遣いあったり近況を話したり。

ふわふわ温かい。

きっと、皆外では色んなものと戦っているのだ。

ほっと息をつけるそんな「ほけんしつ」

見守り、相槌をうち、笑う。

ミワせんせいに見守られそっとドアがあく。

お目々バキバキのマフィア味のあるミワさんもそれはそれは美しくカッコイイに決まっているが、ほけんしつで聴くゆったり話される言葉に何度救われた事か。

「のぞき穴」ではメンバーさんも加わりちょっとした裏話や可愛らしい動きが見れたりしてそれも僥倖。

勿論あまりやらない曲を披露してくださるその度にゼルバニアは皆、嬉しい阿鼻叫喚。

是非のぞき穴はイヤフォンで聴いてほしい。

ライブとは違う音の衝撃波を体験してみて欲しい。

ライブ配信が盛んな今、5年前位のコロナ禍で「どうしても配信で…」とならざるを得なかったあの頃とまた違う気持で見られる。

あの時期に初めて配信ライブを見てミワさんがカメラの前に座り、カメラの向こうの私達ファンに語りかけ、画面越しに手を合わせてくれたから今がある。

あの時連打したハートマーク。

今も連打し続けてる。

「見えてるよ。ありがとう。」

あの日の言葉が今に繋がっている。

ファンとして、ゼルバニアとして、繋がる今に存在できて本当に幸せだと思う。

今週ののぞき穴は何やら無料スペシャル回らしい。

ワクワクが日常に転がる。

週の句読点。

明日が楽しみだ。