【③作曲家としてのセンスが光るあさぴ】

そのミュージックビデオでは、青い空と広い海原を背景に、白いブラウスを着た女性が、風に髪をなびかせ、体でリズムを取りながら、軽快なラテン調の曲を奏でている。立ち弾きで電子ピアノを演奏しているのは、あさぴこと朝香智子さんだ。そのラテン調の曲の名前は、「costa」。朝香さんの代表曲だ。「costa」は、スペイン語で、「海岸」を意味する。朝香さんが湘南地方でイメージを育てた曲である。(日本でも、スペイン南部の観光地である「Costa del Sol (太陽海岸)」は有名で、白い街並みが続く「ミハス」等は、コロナ騒ぎが収束したら訪れてみたい町の一つ)。

朝香さんは、京都市立芸術大学・大学院で、作曲の勉強をされたので、作曲家としての基礎力は充分。クラシック・洋楽・J-pop等の要素を取り込んだ作曲活動を行い、正にコンポーザー(作曲家)ピアニスト、と名乗るのにふさわしい方。本人は、「戦場のメリークリスマス」を作曲した、坂本龍一さんに憧れて、作曲の道に進んだ、と話している。

代表的なオリジナル曲は、上記の「costa」以外にも、「Traveler's Joy」、「Dublin's Holiday」、「摩天楼」、「Ready Go!」、「とうとう」、「小さな島の流星群」等があり、心に残る名曲が多い。CDも数枚発売されている。朝香さんは、絶対音感を持つので、大学で学んだ作曲の基礎力に加え、波の音、川のせせらぎ、風の流れ、木々の囁き等の自然の音だけでなく、太陽の輝き、星の瞬き等、五感で感じ取れる事やイメージを「メロディや音」に落としていく事ができる。その「メロディや音」を通じて、我々もその情感を共有していく事から、心に残りやすい曲になっているのではないかと思う。

朝香さんの、魅力的なオリジナル曲の数々を、ラジオを通じて人々に届けられたなら、現状の、中々心の平静が保てない環境の中で、多くの人々により幸せな気持ち、より落ち着いた気持ちになってもらう事ができるのではないか、と思う。

その為にも、「DJあさぴ」の誕生が、本当に待ち遠しい。

(参考: 続編は④で。to be continued…。尚、宜しければ、「魅力溢れる朝香さんをDJに!①」、「魅力溢れるあさぴさんをDJに！②」もご覧下さい)