魅力溢れる朝香さんをDJに! PS編③
Radio Star Audition 【Final】
開催日: 2021/02/26
【PS編③ 哲学の深淵を覗いた朝香さん】
その動画の中で、コンポーザーピアニストであるあさぴこと朝香智子さんは、次の様な話を始めた。「…みなさん、風って不思議だと思いませんか?色も形も無いのに、ブワーッと吹くと、落ち葉を吹き飛ばすんですよ…」。
う〜ん、何が不思議なのだろう?風は、回転とか(例:扇風機)、気圧差とか(例:台風)、温度差(例:海風・山風)で発生する自然現象で、極めて科学的に説明できると思うのだが…。
でも、その時の朝香さんは、自分の存在意義にすら疑問を持つどん底状態にあり、通常の状態では無かった。「…その時、ブワーッと吹いてきた風が私に当たって、身体で風を感じたんですよ。その時、あー、私ってここにいるわ。生きていていいんだ…」。朝香さんは、それが吹っ切れるきっかけだったと話している。その後、「生きて」という曲を産み出し、「誰かにモノサシを渡していた自分が、少しずつ無くなっていって」立ち直っていった、と話している。
私は、朝香さんほど感性が鋭くないので、「風によって、自己の存在を認識し、立ち直った経験」は無いが、サラリーマン生活の中で、どん底に落ち、会社に行くのが嫌になった時、家族や親友の愛情に加え、二人の芸術家・詩人の言葉によって心が救われた経験がある。
一人は、詩人・書家の相田みつを氏。氏の独特の書体で書かれた、「しあわせは いつも じぶんのこころがきめる」。どんな状況であろうとも、自分が「幸せである」と思えば、他人のモノサシをあまり気にする事はないという、この哲学的な教えには、私は今でも救われている。
もう一人は、詩画作家の星野富弘氏。氏の場合は、とんでもない絶望感を経験している。体育教師として生徒を指導していた際、鉄棒から落下して頸椎を損傷、首から下が全く動かなくなってしまったのだ。氏は、絶望のどん底にあり自殺も考えていたようだが、母の愛情に支えられ、筆を口に加えて詩や絵を描く事を始めた。それらの素晴らしい詩の一節に、「神様が たった一度だけこの腕を動かして下さるとしたら 母の肩をたたかせてもらおう」。この詩の一節を見た時、私は号泣した。私は、「手も動き、足も動くのに、なんというつまらない心配をしているんだ。私ができる事を精一杯行い、自分が幸せを感じればいいんだ」、と思った。私はそこから立ち直った。
近世哲学の祖 ルネ・デカルト:
「我思う、ゆえに我あり」
現代のコンポーザーピアニスト 朝香智子:
「我風を感じる、ゆえに我あり」
私は今、社命により単身で海外赴任中である。この状況下で、昨年来、コロナ禍が猛威を振るい、会社や商店(スーパーを除く)・レストランも閉鎖され、ほぼどこにも外出できず、TVは中国語の放送ばかりで全く理解ができない等、大変なストレスを感じていた。そんな時に唯一の楽しみになったのがYouTubeだった。ピアノ系のYouTuberが好きで、何人かの動画を見ていたが、その中でも、朝香さんの澄んだ音色のピアノ、全く気取らない自然体のスピーチ、人に寄り添う姿勢等が楽しく、心が癒され、いつしか配信ライブは全て参加し、月9(げつく)の生配信を心待ちにするようになった。間違い無く、今の私の心の支えの一つになっている。
そんな朝香さんが、今、DJの夢に挑戦している。私は、日頃の恩を一杯返すべく、その夢の実現を、全力で応援したいと思う。
「あなたにめぐりあえてほんとうによかった。
ひとりでもいい。
こころからそういってくれるひとがあれば」
by 相田 みつを
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