大阪のスリーピースバンドtenotoさん。登場してすぐ仲の良さがあふれ出ていました。関西のりの絡みが楽しいです。「世界征服」という楽曲。少しライトタッチのメッセージロック。メロディがわかりやすくて思わず口ずさみたくなる曲ですね。イケチンさんは歌詞をべた褒めされてました。テンポ感と歌詞のギャップがセンスあるということでした。アレンジの秀逸なところも素晴らしいですね。

tenotoは手の音という意味だということ。自分たちの手だけで表現することを貫く思い。強い意思を感じます。こちらのバンドも元々は違うバンドで活動していた３人が導かれて結成されたようです。ボーカルのヤスキさんが繋いだ縁から固まった絆はいい感じにまとまっていると思います。ヤスキさんの才能をふたりが支えて世界を膨らましていい音楽が生まれている。素敵な関係性だと思います。

本題に入ってライブハウスにこだわる理由について。tenotoさん的にはとにかくライブを重ねてきているのでライブをしてないと不安になるということ。出演するライブハウスへの愛が溢れています。コロナ対策もきちんとしていることを訴えてくれてます。未来について。コロナ禍が落ち着いた時には元に戻るだろうと信じてることが素敵です。お客さんがいないライブでは熱量が違う。配信では絶対得られない。音源CDの値段くらいのチャージを払って来てくれるオーディエンスにそれに値するパフォーマンスをしようという思いはリスペクトします。

ライブハウスじゃないとライブしませんという訳ではなく配信もする。だけどしんどい時に助けてくれてきたライブハウスになんとかお返ししたいという思いがある。これは配信に慣れてきた私には耳が痛い言葉でした。私的にはたとえ配信であっても少しは貢献できてるのかなという甘い考えがありますがライブハウスさん側に立てばやはり有観客で飲食ありでないと経営的に厳しいのが現実ですね。アーティストさん的には出演させてくれる箱を守りたいというのは当然のことですよね。