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OTONOVAの歴史と投票ルールの変遷、そしてOTONOVA2025ファイナルの投票数内訳から見えるもの

Zepp Shinjuku【東京】 Or Blues Factory

【FINAL】OTONOVA2025

開催日: 2025/01/26

数か月にわたって関わってきたOTONOVA2025が幕を閉じた。
これが最後のレポートとなる。
長文になるので、3部構成にする。


最初から個別のレポート3本にしたほうがいいが、複数投稿できるのかどうかわからないので、強引に詰め込んでみる。


(0) はじめに
(1) OTONOVAの歴史
(2) OTONOVAの投票ルールの変遷
(3) OTONOVA2025ファイナルの投票数内訳から見えるもの



(0) はじめに


OTONOVA2025では、当初から、と言うより、参加することが決まって、いろいろ調べているうちに目標となり、必死に目指した「Zepp Shinjukuでの舞台=ファイナル進出 !」が実現した。


決勝の舞台では、とにかく未来の仕事や人脈につながる賞を受賞という希望もかなった。


この数か月、個人的にも過去の記録や記憶をさかのぼり、未来を見つめる時間となった。


この大会に参加した人それぞれに十人十色の関わり方があったと思うが、個人的には、とにかく「わかりにくい」投票ルールを理解するために、可能な限り、調べる作業に時間を費やした。記録に残っている投票の詳細を見直すと、具体的な数字が見えてきて、目標が立てやすくなり、一度は絶望もしたセミファイナルでの目標値も達成できたし、決勝では優勝は相当難しいとの現実が最初から見えてしまった。


このレポートではファイナルでの数値を具体的に明示し、そこから見えるものを残しておきたいと思う。


その前に、OTONOVAという大会の歴史やルール変遷についても確認したので、ざっくり紹介したい。



(1) OTONOVAの歴史



第一回のOTONOVAファイナルは2018年6月2日(土) にEX THEATER ROPPONGIで開催された。
OTONOVAをwikipediaで調べると、ほぼ初回2018年の記録のみが残っている。
それ以降とのつながりを調べてみたのだが、途中でOTONOVAがMudiaになったり、部門別の大会になったり、配信の動画にアクセスできなくなったりして、全容を調べ切れていないが、以下、ざっくりと過去をふりかえりたい人のためにリンクをあげておく。


2018 OTONOVA
ファイナル:2018/06/02@EX THEATER ROPPONGI
https://www.youtube.com/playlist?list=PLs-6dSrB7KtX1q7XqP0jiYQUpKpzFE-MW
後夜祭
https://www.youtube.com/watch?v=nUJlgF_qA3Y


2019 Mudia2019 アンバサダー選手権


2020 Mudia2020 総合部門
グランプリファイナル: 2020/09/19@BIGCAT【大阪】
https://mudia.tv/project/mudia2020_all
https://mudia.tv/event/1161

2022 【OTONOVA ONLINE】歌うま部門 / ダンス部門
グランプリファイナル: 2022/01/29@渋谷ストリーム ホール
OTONOVA ONLINE 【歌うま部門】
https://mudia.tv/project/otonova_online_2021_utauma
OTONOVA ONLINE 【ダンス部門】
https://mudia.tv/project/otonova_online_2021_dance


2023 OTONOVA2023
グランプリファイナル:2023/02/04@渋谷ストリーム ホール
https://mudia.tv/project/otonova2023
https://mudia.tv/event/3189


2024 OTONOVA2024
グランプリファイナル:2024/02/03@渋谷ストリーム ホール
https://mudia.tv/project/otonova2024
https://mudia.tv/event/3734


2025 OTONOVA2025 
グランプリファイナル:2025/01/26@Zepp Shinjuku
https://mudia.tv/project/otonova2025_final
https://mudia.tv/event/4121


【オンライン枠】予選
https://mudia.tv/project/otonova2025_online
【ライブハウス枠】予選
https://mudia.tv/project/otonova2025_live

wikipediaの説明は、初回OTONOVAのYouTube動画(2017.9.26)にある説明とほぼ同じである。
OTONOVA オーディエンス参加型ライブグランプリver.1
https://www.youtube.com/watch?v=PSqFbpUKwNE


要約すると
「2018年1月から始まる「OTONOVA」
アーティストの最高なパフォーマンスをより多くの人に 「知ってもらえる」「観てもらえる」「聴いてもらえる」をコンセプトにすべてのイベントを生配信で全世界へお届けし「どれだけ多くのファンを作れるか」と日々アーティストの取り組む活動に対してオーディエンスの「新しいミュージックライフ」を提供しサポートしていこうと立ち上がったプロジェクト」


このプロジェクト発足時のコンセプトは、現在もそのまま受け継がれ、OTONOVA2025の参加者やそのファンたちの願いも、このコンセプトに集約されると言えるだろう。


一方で、以下の概要がコロナ禍を経て、オンラインで再開した現在のOTONOVAとの大きな違いである。


「全国110会場の協力のもと500イベント、約2,000アーティストの出演で開催される音の遊び場「OTONOVA」では全イベントが完全無料生中継。 もちろんリアルで遊びにいけますが、WEBで視聴して楽しむのもOK」


コロナ前に始まった、もともとのOTONOVAは、まるで音楽の甲子園のように、各地方のライブハウスでエリア別予選を勝ち抜き、最後は全国大会のファイナルに来るというスタイルだった。
このプロジェクトが立ち上がった2017年当時は、その地方予選をネット配信でも見られるというのが新しい試みだったであろう。2020年のMudia2020 総合部門まで、地方から勝ち抜いていく、この方式だった。


それがコロナ期を経て、インターネットやSNSで個人が発信、配信することが日常になり、OTONOVA ONLINE として再開した2022年度は、オンラインのみの予選で、2023年度、2024年度も予選はすべてオンラインのみの開催だった。


そして、終わったばかりのOTONOVA2025では、「ライブハウス枠」が「新/再?」導入され、「オンライン枠」、「ライブハウス枠」の2つのオプションができ、より原点のスタイルに近づいた。
来年度の開催内容はまだわからないが、ライブハウス枠の比重が、今年より増えるのではと勝手に想像している。


(2) OTONOVAの投票ルールの変遷



大会の方式が変更されるにともなって、当然ながら、大会の投票ルールも、毎年のように変わっている。
2018年度は、5000ポイントの投票券×2枚、投票ポイントに上限がなかったのが、2019年度は今と同じ2組に1万と5千を投票、また投票ポイントに上限がつくように変更された(「後夜祭」動画を参照)。


2023年度、2024年度の場合、予選は、オーディエンス一人につき無料ポイント50,000、有料ポイント100,000が上限で、ファイナルでは会場来場者に配布される金の投票券(1組目に1万ポイント、2組目に5000ポイント)も加わった。
過去2年の投票結果の詳細はざっくりとしか確認していないが、金の投票券よりも、予選と同じく無料ポイントと有料ポイントで結果が決まった印象だ。


そしてOTONOVA2025のオンライン枠は、2023年度、2024年度と同じルール、つまり無料ポイント50,000pt、有料ポイント100,000ptが上限で行われた。
一方で、ライブハウス枠、およびファイナルは、①無料ポイント上限5,000pt、②ライブ会場来場者に配布の金の投票券(1組目に1万pt、2組目に5,000pt)、③OTONOVA応援ギフト(1組目に1万pt、2組目に5,000pt)の3種という投票ルールだった。


ここで登場してきた、「OTONOVA応援ギフト」というのは、Mudia一般の有料ポイントとは異なり、いったん買ったゴールドを投票券と交換するのだが、予選は3,000ゴールド(実質3,300円)、ファイナルは3,500ゴールド(実質3,850円)で、15,000ptを2組に投票できる(しなければならない、かもしれない)。


オンライン枠に参加したアーティスト陣営の多くは、昨年度の例を見て、セミファイナルまでは、どうやって上限まで最大限に無料、有料ポイントを集めるか、だった一方で、ライブハウス枠は、どうやって会場または応援ギフトで投票してくれる人を集めるか、だっただろうと想像する。


ファイナルの投票ルールがどちらになるかは、セミファイナルの直前まで決まっていなかった。
2024年12月16日、OTONOVA2025ファイナルはライブハウス枠ルールがほぼそのまま採用される、と発表された(わずかな違いは、応援ギフトのゴールド購入額が3,000から3,500に変更)が、じっくり内容を確認すると、オンライン枠ルールとの大きな違いに愕然とした。

これまで必死に貯めるすべを身につけてきた無料ポイントの上限が10分の1のわずか5,000pt。
有料ポイントは分かりやすく、会場チケット代で入手する金の投票券と、会場に行けなくても行ってからでも買える応援ギフト投票券の2つで、一人最多で2万ポイント。
無料ポイントと合わせて、一人の上限が25,000ポイントになった(セミファイナルまでのオンライン枠は15万ポイント)。


優勝するにはどれだけのポイントが必要かを把握するために、ライブハウス枠の予選の詳細を確認した。そしてセミファイナルの数字が具体的な目標の最低ラインだと理解した。この投票ルールだと、会場来場者でもオンライン投票でも、いずれにせよ、投票してくれる「人数」を増やすのが最優先となる。


ちなみに、ライブハウス枠のセミファイナル1位勝ち抜け組の投票の人数だけを書くと、


セミファイナルA 合計975,231 pt
金の投票券34+応援ギフト53=計87(+2位票2万+無料ポイント)

セミファイナルB 合計 1,768,437 pt
金の投票券30+応援ギフト91=計121(+2位票9万+無料ポイント)


もう一つヒントとして挙げておくと金の投票券、応援ギフト両方を投票した人数は
セミファイナルA=12、セミファイナルB=5
つまり、一人で両方投票してくれる人数はけっこう限られている。
そして、会場に来られる人より、オンラインで投票協力してくれる人数の方が多い。



(3) OTONOVA2025ファイナルの投票数内訳から見えるもの



長いレポートもこれで最終章。
このレポートを書いてポイントを貯めても、もう次回投票する予定もないのだが、ファイナルが終ったら、個人的にどうしても確認してみたかったのは、実際の投票の詳細だ。


ファイナルの最終的な合計ポイントは公式サイトに表示されている通りだが、パッと見た第一印象は、昨年度までと異なり、1位と12位のポイント差が少ない !! 、全体的にもポイント差が少ない、だった。


具体的には、
2023年度は1位=4,247,345 pt、09位=422,970 pt
2024年度は1位=6,994,894 pt、10位=246,200 pt
2025年度は1位=2,340,448 pt、12位=845,574 pt


最初は、差が少ない結果を好意的にとらえたが、実際に具体的な数字の内訳を目にすると、かなり複雑な気持ちになった。


以下、自作の内訳表を公開する。
ただし、これは完全手作業(正の漢字で手書き作業)で、一度だけ数え上げただけなので、実際の数値と多少の誤差はある。すでに応援ギフト1と2の合計数が違うので、どこかで抜けたか、勝手に足してしまっている。
本当は再度しっかり確認して、堂々と提出したいところだが、レポートの締め切り期日もあり、中途半端な状態であることをあらかじめお許し願いたい。
ただ、そんなに大きく異なることはないので、だいたいの目安として、今後の参考にしていただきたい。


この数字を見て感じることは、人それぞれ異なると思うが、それぞれの数値の後ろに、本当にたくさんの人がかかわっていたのだと想像できる。具体的な分析は、この場ではやめておくが、ひとつだけ、言及したい。


このライブハウス投票ルールではオンライン枠には絶対不利、勝ち目がないと思っていた筆者にとって、2位の無料ポイントの圧倒的な数字を見ての驚き。本当に敬意しかない。
単純に計算して、100万ポイントをかせぐには、無料ポイント5000が200人分必要となる。無料ポイントの具体的な投票人数は計算していないが、92万ポイントに到達するには最低でも184人が必要である。
実際にはそれ以上の人数がかかわっているだろう。
あの誰に説明するにもややこしい無料ポイントを、これだけの人にためてもらう奇跡。
オンライン紙面上だが、心より大きな賞賛の拍手を贈りたい。


そして、わがOr Blues Factoryに関しては、上記作業をするついでに、ファイナルで投票してくださった名前を全部書き出してみた。
50人の2位票はあえて除いて、実に120人以上。そして半分以上は知らない名前である。
この場を借りて、みなさんに感謝申し上げたい。


OTONOVA2026がいつ、どんな内容で開催されるのか、現時点ではわからないが、大会方式やルールが変わる可能性は大いにある。もし、来年度チャレンジするという場合は、投票ルールをしっかり確認して準備していただきたい。
上記の長い長すぎるレポートも、参考資料の一つにしていただければ幸いである。


最後まで読んでくださった方、長文おつかれさまでした !

投稿者

白い薔薇

2025/02/03 22:26

デコポンジー

No.2352906

親愛なる白い薔薇さんへ
貴方のお陰でがんばれました。
貴方のお陰で彼らは最高のステージで最高の演奏が出来ました。
貴方のお陰で私達は最高の瞬間に立ち会う事が出来ました。
一生忘れません。
ありがとうございました!
2025/02/07 15:19

コスモス/YUKO

No.2352903

お疲れ様でした。以前から知ってましたが、今回ほどそのリサーチ力をありがたく思うことはなかったです!あなたが居たから頑張れた。これが正直な気持ちです。
若い世代のメンバー達の「やる」「やってる」「頑張ってる」どれもこれも私達世代とは感覚が違っていて、歯がゆい思いで戦略を伝えながら腹立たしいことも多々ありました。
それでも何とか少しだけ明るい未来への糸口を掴めた!
嬉しくてみんなと抱き合って号泣したのも良い思い出です。
このレポートは保存して代々語り継ぐ価値があります。
ほんとにほんとに心から…
ありがとうございました。
2025/02/07 12:24

稲穂月

No.2352902

ファンもOr Blues Factoryのメンバーも初めての事であり、制度すら解らないまま、とにかくポイント貯めなきゃから始まり、人の目に触れる文章を書くなど自分的には勇気のいる事でしたが、レポートを出してみようと思った。その進む先々には、必ず白い薔薇さんが先に投稿されていて、間違ってなかったと安心して投稿していました。投票に関しても任せっきりで、凄い重圧に耐えてこられて感謝しか無いです。ファイナルまで行けば、絶対に誰かの目に焼き着き、良い結果になると信じてました。共演された方々との繋がりも有るかもと思っていたら、既に動き出していて驚きました。最後の最後まで本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
2025/02/06 13:14

ユズぽん

No.2352901

薔薇さんOTONOVAお疲れ様でした!凄い分析力に感心しながら読ませていただきました。

未来への人脈もしっかり繋がって新たなライブの企画に今からワクワクしています‼︎
2025/02/05 01:46

onechan

No.2352896

👏👏👏👏👏👏👏🐝
これこそ本格派の
レポートだと思いました✏️
面白い考察でした!
4/19(土)
音の場→『音の輪』
OTONOVA →『OTONOWA 』
(このレポートで教えて頂いた「音の遊び場」→「音の遊び場で繋がった輪」だなと思いました!)
昨日発表された企画に驚き
胸が高鳴りました⭐⭐⭐
2025/02/04 19:15

kさん

No.2352887

なるほどですね。
2025/02/04 10:16

白い薔薇

No.2352886

自分で投稿しておいて補足です。2018年度OTONOVAの大会概要、投票ルールの詳細を見つけました。
https://www.tunecore.co.jp/news/132
これを見ると5000pt×2は、同じアーティストに投票できないので、今の方がいいですね。
2025/02/03 23:34

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